MacBook ProでeGPUを使ったらどんな恩恵を受けられるの???
[05/24, 2019] |
腹筋を割ってみたくてダイエットしています。こんにちはトモです。
前回の記事に引き続き、eGPUの効果、恩恵についてです。ここですよ。自分も一番知りたかったのは!ただ自分もあまり詳しくはないのでここからは、できる限り調べてみた上での、自分の体感値ベースでのお話になります。
ネット上によくあるのは、Adobe Premiereの編集能力向上や書出し時間の短縮ですよね。
ちなみに、今現在使っているPCは、2016 late 13-inch Touch Bar ありのMacBook Proで、CPUはCore i7の3.3Gのモデル。
それをベースにどれくらい、体感値が変わったか、実際GPUが使われているのかを書いていければと思います。
自分の使っているアプリでeGPUを使ってくれたアプリ一覧
とりあえず試せるのは自分が持っているアプリだけなので、普段仕事などで使用しているアプリでeGPUを使用しているアプリの一覧です。
- Adobe Premiere
- Adobe Photoshop
- Maya
- Unity
- Unreal Engine
- Blender (追記:2020/02/18)
Adobe AfterEffectなどもeGPUを使用してくれそうですが、普段使っていないので試せていません。
ただ、eGPUを使用しているからといって、体感値が上がるかどうかはアプリ次第だなと感じました。
Premiere
自分もYoutubeに動画を投稿しているので、Premiereの性能が上がるのは嬉しいことです。4k動画はそもそも、ソースを持っていないのでフルHD動画で試しました。Premiereは基本的にプレビューの書き出しが完了(トラックのタイムラインが黄色になっている状態?に)しないと、eGPUあってもなくてもカクつくようです。
編集時
編集時からバリバリGPUを使ってくれます。
eGPUなしの場合、フルHD動画を等倍で表示して、カラーグレーディングやエフェクトをかけた状態でリアルタイムに再生するとカクツキがありました。
eGPUありの場合、フルHD動画を等倍で表示をしてリアルタイムに再生成ても滑らかに再生されます。
書出し
書き出しのテストを簡単に行ってみました。テストで書き出したのは以前にアップロードした、4分55秒のこの動画です。
結果は
- eGPUなし:6分18秒
- eGPUあり:3分28秒
半分弱ぐらいの時間になりました。動画の長さ1秒あたりを1秒以下で書き出せてるのはかなり優秀な結果だと思います。Youtuberや動画の書き出しをたくさんやっている方には強い味方になると思います!
効果・改善は?
前評判通りの結果で、eGPUによって大幅な改善が見込まれると思いました。
Photoshop
編集
絵を描いたり、図形を描いたり通常の編集時では、あまりeGPUを使っていないようでした。フィルターは少し?早くなっているかもしれません。
書き出し
画像をPNGなどで保存する場合は、eGPUを使用しているためか、かなり書き出し速度が早くなりました。
効果・改善は?
編集時は、あまり体感値は上がりませんでしたが、 画像を複数枚バッチで保存したり、アセットの生成で自動生成する場合は効果がありそうです。
Unity
編集時の効果はバツグン!
あまり、webに情報がなかったのですが、UnityはeGPUをちゃんと使ってくれてかなり効果が感じられました。
とくにパーティクルやTerrrainなどの重い処理を、eGPUなしでやるとMacBookのファンが全開になりマシンもかなり熱くなってしまうのですが、eGPUがあると処理を任せられるので編集がすごい楽になりました。
ビルドはCPU
当然と言えば当然ですが、ビルドはCPUがメインなのでビルド速度が上がったりはしません。
Maya
最近UnityようにMayaも使っているので試しました。全体的に少しeGPUを使ってくれているみたいです。
モデリング
あまり重いモデリングデータを持っていないので、大きくな効果はわからないのですが、あった方がぬるぬる・ぐりぐり動かせる感じがしました。
レンダリング
レンダリングは、基本的にレンダー次第です。
Arnold
ArnoldはGPUレンダリングのベータ版が公開されました。しかし!NAVIDIのCUDAじゃないといけないようです。。。残念😭通常モードではCPUレンダリングですが、レンダリング結果を画面に表示する部分にeGPUを使っているのか、ほんのすこーし表示が早くなった気がしますw
ただ基本的には変化ゼロですね。MacがNAVIDIAのサポートを再開してくれることを祈るばかりです。。。
ProRender
AMD製のProRenderはAMDのeGPUにも対応してるらしく無料で使えるのでインストールしたのですが、なぜかMaya側の設定がうまくいかずそもそもレンダラーを認識できませんでした。。。。
Unreal Engine 4
eGPUとは関係なくUnreal Engine自体にすごい興味があったので、ついでに使ってみました。
そもそもMacBook Proでは重たすぎて、プレーンな新規プロジェクトを開いただけでマシンがかなり発熱してしまいます。
eGPUを使用すると、ある程度試せますがメインの編集用として使うにはまだ重たくてちょっとつらい感じでした。
eGPUを使ってくれなかったアプリ
- Xcode
特に使ってくれるイメージはなかったでずが、やっぱり使ってくれませんでしたw
Xcode
通常、StoryBoardを表示する時にGPUを使っているようなのですが、eGPUを繋いでもeGPUを使ってくれてはいませんでした。
せっかくなら使って欲しいですね!
eGPUを使う上での注意点
2点だけ、eGPUを使う上できおつけた方がいいことがありました。
ケーブルが短い
Thunderbolt3のケーブルを使う必要があるのですが、50cmのタイプのものでないと効果を最大にできないようです。(2mのケーブルも試しましたが動くには動きます。)
ケーブルが抜けるとアプリが落ちる
ケーブルが短ことに起因していますが、ケーブルに強い振動などが加わったり抜けてしまうと、アプリがクラッシュして落ちてしまいます。アプリによっては閉じる前に保存したりしてくれるのですが、きおつける必要があります。
さらなる活用方法を見つけたい
もっと活用方法があるといいのですが、あとは何に使えるのでしょうか???
さらなる探求の旅は続きます。
追記:2020/02/18 : BlenderのEEVEEには効果絶大
blender 2.8からEEVEEというリアルタイムレンダリングのエンジンがデフォルトの設定になりました。
しかし、最近Blenderで作業をしていて、何気なくeGPUを接続していて作業していたのですが
いざ、eGPUなしで内蔵GPUだけで作業をしたら、Viewer Shading(リアルタイムレンダリング)をオンにした時に大きな差が出ました。
eGPUなしの方は、重たすぎて角度を変えるのも一苦労です。ちなみにMacbookProにはGPUが内蔵されているモデルで試した状態です。
失ってから気づくありがたみ。まるで健康のようですね(笑)