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Ricoh Theta Z1で撮影してHDRを作成してBlenderで使う

[02/19, 2021]

使う予定もないパスポートを更新してきました。こんにちはトモです。

買ってから1年くらい経ってしまいましたが、Richo Theat Z1を購入しました!目的は、この動画でNeiRAutomataのポッド042を合成してみたかったからです。

初挑戦にしては、結構うまく馴染んでると思いませんか??

ざっくり手順

手順は以下の通りです。

  1. 撮影
  2. LightRoom用のプラグインのインストール
  3. Theta Z1をMacにUSBで接続する
  4. 読み込み(LightRoom or Macの写真アプリ)
  5. LightRoom&Stitcherで書き出し
  6. HDRとして書き出し:Photoshop
  7. Blenderで使用

撮影

HDRを撮るためには

  • マルチブラケットで撮影
  • RAWファイルで保存する(Theta z1の場合はRAWがおすすめ)

の2点で撮影します。

マルチブラケットの設定

iPhone(Android)のThetaアプリでマルチブラケット撮影モードにして撮影をします。

絞りやシャッタースピードのよさそうな設定はCGWORLDのサイトに載っています。

自分はあまり詳しくないので、多めに9枚この設定で撮っています。

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RAWファイルで撮影する:Z1の場合

Theta Z1の場合はRAWファイル(DNG)での保存ができるので、設定を変えておくことをお勧めします。

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オススメの一脚

撮影時に使用するおすすめの土台などは、

  • 透明なピッチャーを逆さまにして土台にする(笑)
  • Momanの一脚

です。

動画を撮影した時は、室内で一脚もまだ持っていなかったので、透明な麦茶を入れるようなピッチャーを逆さまにして土台にしていました。透明なので足元などもそれほど気になりません。

また、先日期限が切れそうなパスワードを更新するついでに、HDRの撮影をしてきたのですが、その時はこのMomanの一脚を使用しました。

一脚使用時の注意点

初めて野外で一脚を使用したのですが、下記の点が気になりました。

  • 転倒注意:足元を固定できる錘がほしい
  • 風で写真がぶれる

海風が強く倒れそうになりました。レンズが傷ついたらおわりですよね😱
また、倒れなくても風で軸がブレると、HDRにするための合成ですこしブレるので風のない日や場所を選ぶといいかもしれません。

LightRoom用のプラグインのインストール

天球状の写真をパノラマに開いた状態にするために、Richoの公式LightRoom用プラグインStitcherを使用します。

RICOH THETA Stitcherのダウンロード

上記公式サイトからダウンロードしてインストールをしておいてください。

写真をMacに取り込む方法

写真をMacに取り込むにはLightRoomかMacのPhoto(写真)アプリを使用します。

LightRoomの場合

LightRoomの場合はシンプルです。

  1. Theta Z1をMacにUSBで接続する
  2. LightRoomを起動
  3. ファイル > 写真とビデオを読み込みフォルダーを追加 > ソース(Theta Z1)を選択 > 写真の選択 > 読み込みボタンを押す

読み込みには少し時間がかかる場合がありますね。

Photo(写真)アプリの場合

LightRoomよりも少し手間がありますね。

  1. Photo(写真)アプリを起動
  2. Theta Z1を選択
  3. 写真を選択
  4. 読み込み(ライブラリに保存される)
  5. ライブラリで読み込んだ写真を選択
  6. ファイル > 書き出し > 未編集のオリジナルを書き出す
  7. LightRoomへ写真を追加する

結局LightRoomに写真を追加するので、LightRoomで取り込んだ方が早いかもしれません。

LightRoom&Stitcherで書き出し

Thetaから取り込んだ写真は天球上のデータなので、パノラマ上に展開して保存しなおします。

  1. 取り込んだDNGファイルを選択
  2. 書き出し
  3. 後処理で他のアプリケーションを指定する
  4. Stitcherで書き出し

書き出しの設定でStitcherを起動するように設定します。

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これでStitcherが自動で起動します。ほとんどの場合、Stitcherで特に設定することはないかなーと思います。

書き出しをするとパノラマ上に展開されたtiffが生成されます。

こんなふうになります。

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HDRとして書き出し:Photoshop

先ほど生成したTiffを合成してhdr ( or exr)ファイルにして保存します。

  1. 生成したTiffを全部Photoshopで開く
  2. ファイル > 自動処理 > HDR Proに統合 > 開いているファイルを追加 > OK
  3. 必要ならゴーストの除去や色の調整
  4. イメージ > モード > 32bit/チャンネルに変更
  5. ファイル > 別名で保存 > Radiance(.hdr) or OpenEXR(.exr)で保存

生成したTiffを全部Photoshopで開く

生成したTiffを一度にPhotoshopで開くのでPCのメモリが悲鳴を上げますw 1枚づつ追加する方法もあるかもしれません。

HDR Proに統合

全て画像を開いたら

ファイル > 自動処理 > HDR Proに統合 > 開いているファイルを追加 > OK

でHDR Proに統合します。統合すると3の編集用のウィンドウが別途開きます。

ゴーストの除去や色の調整

野外の場合や、撮影時に動くものが多い場合はゴーストの除去をした方が綺麗に仕上がる気がしています。色の調整も自動補正でだいたいうまくいきます😅

32bit/チャンネルに変更

ここはハマりポイントです。ついついhdrファイルで保存したくて書き出しや別名保存を探すのですが、モードが32bitになっていないとhdrファイルなどを選択できません。

自分もずーっとhdrで保存ができず。ググリまくりました😅

Radiance(.hdr) or OpenEXR(.exr)で保存

Photoshopではhdr と exr形式で保存でき、どちらでもブレンダーで使用できます。

Blenderで使用する

いよいよ作成したHDRをBlenderで使用していきます。

  • 環境テクスチャの設定
  • ライトの設定
  • オブジェクトの配置

環境テクスチャの設定

光源の向きなども調整つしたいはずなので、Shadingタブから設定するのが良いと思います。

Shading tab > Woldモード? > ノード作る

Shadingタブに移動したらShader editorのモードをWoldにします。

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そしてノードをこんな感じでつなぎます。

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Texture Coordinate > Mapping > Environment Texture > Background > Wold Output

こうすることで、MappingノードのRotation Zを変更すると天球を回転させることができるので、光の向きなどが調節しやすくなります。

ライトの設定

BackgroundのStrengthの値を調整したり、LightやSunを追加して方角を調整します。

オブジェクトの配置

オブジェクトの配置して、完成です。

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こんな感じで、だいぶ馴染みます。

最初にあげたYoutubeの場合は、室内でポッドが移動するので、カメラ上の3箇所の地点のHDRを作成しました。
そして、A地点からB地点までのレンダリングを約2回行い(A地点のHDRでAからBまで と B地点のHDRでAからBまで)それを動画編集でフェードインして切り替えています。また、最終的な光の回り込みなどは、AfterEffectやPremiereで合成をしています。

Blender上でも、複数のHDRを切り替えられるのかもしれませんが、ちょっとよくわからなかったので詳しい人教えてください!!

また余談ですが、今回初めてカメラのマニュアル設定の大切さがわかりました。普段動画はオートで撮影していたのですが、オートで撮ってしまうと設定の値がわからないので色味が変わってしまい馴染ませるのに苦労します。

なのでギターの動画もマニュアルの設定で撮影しました。